ビーコルの現在地@2021-22シーズン(開幕〜12月下旬)

こんにちは、らんそうるい(@rnsr0371)です。ここ最近は「ビーコルデータ分析部」として、ビーコルに関連したデータを使って、データの可視化(見える化)の練習をしておりました。アドバイスをくださった方々、本当にありがとうございました。

 この記事ではデータの可視化の練習として作成したグラフたちをまとめて、横浜ビー・コルセアーズの現在地について述べたいと思います。掲載するグラフは次のとおりです。

  • B1全チームの100ポゼッションあたりの得点(箱ひげ図)
  • B1全チームの100ポゼッションあたりの失点(箱ひげ図)
  • B1全チームのアシスト・ターンオーバー数(散布図)
  • ビーコル各試合の得失点差(スロープチャート)
  • ビーコルのシーズンごとの100ポゼッションあたりの得点(バイオリンプロット)
  • ビーコルのシーズンごとの100ポゼッションあたりの失点(バイオリンプロット)

それでは行ってみましょう!

B1全チームの100ポゼッションあたりの得点

B1 2021-22シーズンの21試合消化時点での、各チームの100ポゼッションあたりの得点を示したのが次の箱ひげ図です。なぜ「100ポゼッションあたりの得点」を使うのかを説明します。チームごとに試合のペースが違うので、単純に「得点」を見てしまうと「攻撃の効率が良いから得点が多いのか」それとも「攻撃の回数が多いから(ペースが早いから)得点が多いのか」区別がつかないからです。そこで、ペースの違いを無視するために、100ポゼッションあたりの得点を使うというわけです。

 青色で示した箱ひげ図がビーコルです。ビーコルの得点力は中央値で評価すると、下から4番目ということが分かりました。ここからは個人的な見解なのですが、私にはビーコルの攻撃はそんなに悪いように見えていません。にもかかわらず、下から4番目という順位には驚きました。選手たちはよくやってくれていると思うので、攻撃にはあまり成長の余地を感じてないです。この見解について、バスケ有識者の方の意見を伺いたいです。

B1全チームの100ポゼッションあたりの失点

B1 2021-22シーズンの21試合消化時点での、各チームの100ポゼッションあたりの失点を示したのが次の箱ひげ図です。なぜ「失点」を使うのではなくて「100ポゼッションあたりの失点」を使うのかは、攻撃と同じロジックなので割愛します。

 青色で示した箱ひげ図がビーコルです。中央値での評価では全体で9番目という結果になりました。前述の通り、私はビーコルが現有戦力で攻撃を改善するのは難しいと思っていて、守備を頑張ってほしいと感じています。全体9位という数字は悪くはないのですが、上には上がいます。名古屋DがB1のチームを100ポゼッションあたり85点程度に抑えることが可能だと証明しているので、それくらい守備を向上させてほしいです。ビーコルの100ポゼッションあたりの得点の中央値は85点程度なので、名古屋Dと同等の守備ができれば、レギュラーシーズンを勝ち越せるのではないかと思います。

 「いやいやwwwビーコルの守備は攻撃以上に伸び代ないよwww」などなど、ご指摘やご感想がございましたらぜひ教えてください。

B1全チームのアシスト数とターンオーバー数

続いて、ちょっと趣向を変えてアシスト・ターンオーバーに注目してみましょう。散布図を示します。縦軸はターンオーバー数で下に位置するほどミスが少ない(=良い)と読みます。横軸はアシスト数で右に行くほどアシストが多いです。ポイントの大きさは勝率に比例させていて、大きいほど勝率が高いです。ビーコルは青いポイントで目立たせておきました。

 散布図を見てみると、ポイントの大きいチームは横方向には散らばっているけれど、下方向に集中しているように感じました。つまり、アシスト数は勝率とそんなに関係ないけれど、ターンオーバー数が少ないことは勝率と関連するということです。それを踏まえると、ビーコルはターンオーバー数を減らしてほしいと感じました。

ビーコルの各試合の得失点差

次にビーコルの各試合の得失点差を見てみましょう。スロープチャートを描いてみました。左側の点は得点で、右側の点は失点です。一試合のデータで得点と失点のペアが手に入るので、それらを線で結んだものがこのスロープチャートです。右下がりの線は勝ったことを、右上がりの線は負けたことを意味します。勝った試合には橙色、負けた試合には水色で着色してあります。直線の傾きは得失点差の大きさを表していて、点差が大きいときには傾きが急に、逆に点差が小さいときには傾きは緩やかになります。

 スロープチャートの読み方を説明したところで、早速考察しましょう。60-75点の範囲に、傾斜の緩やかな水色の直線が多いように見えます。つまり、60-75点で決着する試合は接戦が多く、ビーコルは負けることが多いということです。こういう負け方は悔しいので、勝ちきってほしいです。本当に惜しいなぁ……

ビーコルのシーズンごとの100ポゼッションあたりの得点

最後にBリーグが始まって以来の、今シーズンのビーコルの立ち位置も調べてみました。それが次のバイオリンプロットです。バイオリンプロットの読み方を説明します。青い横線は100ポゼッションあたりの得点の最小値と最大値を結んだものです。中央付近の縦線は中央値です。薄い水色の領域はデータの分布(確率密度)を表していて、膨らんでいる部分にデータが集中していることを意味します。縦軸のカッコ内の数字は可視化に使った試合数です。

 バイオリンプロットの読み方をご説明したので、グラフを解釈したいと思います。選手や監督が変わっているにも関わらず、シーズンを跨いでもビーコルの攻撃力はそんなに変化していないことが分かりました。ビーコルの歴史から考えると、今シーズンのビーコルの攻撃は平常運転といった評価ができそうです。

ビーコルのシーズンごとの100ポゼッションあたりの失点

続いて、ビーコルの100ポゼッションあたりの失点です。バイオリンプロットの読み方は得点と同じです。今シーズンのビーコルは過去のビーコルと比べて守備が良いというわけではなさそうでした。

終わりに

う〜〜ん、厳しい!

Pythonのmatplotlibの練習でいろいろグラフを描いてみたのですが、だいぶ仲良く慣れたのではないかと思います。Twitterでグラフについてアドバイスをくださった皆様、ありがとうございます。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA